カスハラとは?意味をわかりやすく解説【2025年最新事例&対策付き】

カスハラとは?意味をわかりやすく解説【2025年最新事例&対策付き】

「カスハラ」という言葉を聞いたことはありますか?

カスタマーハラスメントの略で、

  • 理不尽なクレーム
  • 無理な要求をする行為

のことです。

最近は、ニュースでも取り上げられるほど問題になっています。

本記事では、カスハラの意味や事例、対策までわかりやすく解説します。

もしあなたや周りの人がカスハラで困っているなら、ぜひ参考にしてください!

カンタンな自己紹介

  • 職業:自営業
  • 40代 男性
  • パワハラの告発経験あり

職場でのパワハラを経験し、社内外に相談・告発。加害者は降格・減給処分に。

この経験からハラスメント対策や法律を学び、現在はカスハラ・パワハラ対応の情報発信をしています。

コンテンツ

1. カスハラとは?意味をわかりやすく解説

1-1. カスハラの正式な定義とは?

カスハラとは、「カスタマーハラスメント」の略で、お客様や利用者が

理不尽なクレームや暴言、無理な要求をする行為のこと

を指します。

つまり、お店や企業のスタッフに対して「お客様だから何をしてもいい」という態度で接することがカスハラにあたるのです。

たとえば、

  • 「こんな対応じゃ納得できない!店長を呼べ!」と怒鳴る
  • 本来できないサービスを「特別にやれ」と強要する
  • SNSで悪評を広めると脅す

といった行為がカスハラに該当します。

単なる「正当なクレーム」とは違い、相手を精神的・肉体的に追い詰めるようなものがカスハラにあたります。

最近では、企業だけでなく、国や自治体でも「これは大きな問題だ」と認識され、対策が進められています。


1-2. 「カスハラ」の語源と由来

「カスハラ」という言葉は、2018年ごろから使われ始めた比較的新しい言葉です。

2010年代からすこしずつ使われていたという説もあります

もともと「カスタマーハラスメント(Customer Harassment)」という言葉があったのですが、それを短縮して「カスハラ」と呼ぶようになりました。

日本では昔から「お客様は神様」という考え方が根付いていました。

そのため、お店や企業はお客様の要望にできるだけ応えようとしてきました。

しかし、それをいいことに、無理な要求をする人が増えてしまったのです。

その結果、「これはもうハラスメント(嫌がらせ)じゃないか?」と社会的な問題になり、「カスハラ」という言葉が生まれました。


1-3. クレームとの違いは?カスハラの特徴

クレームとカスハラは似ていますが、決定的な違いがあります。

クレームカスハラ
商品やサービスに問題がある場合の正当な意見感情的・理不尽な要求が含まれる
相手に改善を求める目的相手を攻撃する目的
「次は良くなってほしい」という建設的な考え「とにかく自分が得をしたい」という考え

例えば、

  • 飲食店で「注文した料理と違うものが出てきました」と伝えるのはクレーム

ですが、

  • 「間違えたんだから、無料にしろ!」と怒鳴るのはカスハラです。

2. 具体的なカスハラの事例

2-1. 実際にあったカスハラのケース

カスハラはさまざまな業界で問題になっています。

実際に報道されたケースをいくつかご紹介します。

ケース①:コンビニ店員への土下座強要


あるコンビニで、男性客が「お釣りの渡し方が気に入らない」と店員を怒鳴りつけ、最終的に土下座を強要しました。

この件は動画がSNSに拡散され、男性は逮捕されました。

ケース②:飲食店での理不尽なクレーム


飲食店で「料理の味が気に入らない」と何度も料理を作り直させ、最終的に「食べたくなくなった」と代金を支払わずに帰ったケースもあります。


2-2. 飲食業・接客業でのカスハラ事例

飲食店や接客業では、特にカスハラが多いと言われています。

よくある事例としては、

  • 「注文と違う!」と怒鳴りつけ、無料にさせる
  • 「待ち時間が長い!」と店員を怒鳴り散らす
  • 「愛想が悪い!」とクレームをつけ、謝罪を強要する

などがあります。


2-3. 病院・福祉業界におけるカスハラ事例

病院や介護施設でもカスハラは深刻な問題です。

医療機関でもあるんだ・・・

  • 「医者の説明が気に入らない」と大声で怒鳴る
  • 「看護師が無愛想だ」としつこく文句を言う

医療や福祉の現場では、人手不足の問題もあるため、こうしたカスハラは職員の負担をさらに増やすことになります。


2-4. IT・カスタマーサポートでのカスハラ事例

カスタマーサポートの現場でも、カスハラは多く報告されています。

  • 「すぐに解決しろ!」と無理な要求をする
  • 「対応が遅い!」と暴言を吐く
  • 解決した後も何度も同じクレームを入れる

カスタマーサポートの担当者は、すぐに解決できない問題も多いですが、カスハラをする人は「とにかく自分の要求を通したい」と強く主張してきます。

カスタマーサポートだけのハラスメントかと思ったけど、すべての業界でもカスハラになるんだね


3. カスハラを防ぐための対策

3-1. 企業が取るべきカスハラ対策

企業がカスハラ対策をするためには、

  1. 社内ルールを明確にする(カスハラにどう対応するかマニュアルを作る)
  2. 従業員を守るための体制を作る(クレーム対応を1人でやらせない)
  3. カスハラ客には毅然とした対応をする(過度な要求には「できません」と伝える)

などが重要です。


3-2. 従業員ができる自己防衛策

従業員自身も、カスハラから身を守るために、

  • 1人で対応せず、上司に相談する
  • すべてのやり取りを記録する
  • 感情的にならず、冷静に対応する

といった対策を心がけるとよいでしょう。


3-3. もしカスハラを受けたら?適切な対応方法

カスハラを受けた場合は、

  • 毅然とした態度で対応する
  • 無理な要求にはきちんと「NO」と言う
  • 場合によっては警察や弁護士に相談する

ことが大切です。

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