
「セクハラをやめさせたいけど、どう伝えればいいか分からない…」
そんな風に悩んでいませんか?
職場や日常の中で、相手の不用意な発言や行動に傷ついたり、不快に思った経験は、多くの人が一度はあるのではないでしょうか。
けれど、「気にしすぎかも」「波風立てたくない」と我慢してしまう方も少なくありません。
この記事では、
- 誰でも使いやすい伝え方
- テクニック・対応策
を、超初心者でも分かるようにやさしく丁寧に解説しています。
相手を責めず、でもきちんと伝えるフレーズ、言葉にできないときの対処法、そしてもしものときの相談先まで、すべて網羅。



この記事が、あなた自身を守るための心強い味方となりますように。
カンタンな自己紹介
はじめまして。40代の自営業者です。
私は過去に、職場で深刻なパワハラ被害を受けた経験があります。
流れ
- 上司からパワハラを受ける
- 社内のコンプライアンス窓口と労基に相談
- メモにまとめて、証拠として提出
- 加害者は「降格」と「減給」の処分を受ける
この体験をきっかけに、ハラスメント対策や労働法について学び、現在はハラスメントに悩む方に向けて、実体験をもとにした情報を発信しています。
介護職時代に女性から認知症の利用者さんの裸を無理やり見せられるというセクハラ被害の経験者でもあります。
1. セクハラとは何か?その定義と種類


「セクハラ」という言葉はよく耳にしますが、具体的にどういった言動がセクハラにあたるのか、意外と曖昧だったりします。
セクハラ(セクシャルハラスメント)とは、相手の意に反して性的な言動を行い、
不快な思いをさせる行為
を指します。
職場でよくある具体例としては――
- 外見や服装についての不適切なコメント(例:「今日の服、なんか色っぽいね」)
- プライベートな恋愛や結婚についてのしつこい質問
- 飲み会の席などで体に触れてくる行為
- わざと性的な話題を持ち出して笑いを取ろうとする
これらは
本人(被害者)が「嫌だ」と感じた時点でセクハラ
になります。
「冗談だった」とか「そんなつもりはなかった」は、言い訳にはなりません。



「なんかモヤッとする…でも誰にも言えない」そんな気持ち、よくわかります。その直感、大事にしてくださいね。
2.【2025年版】セクハラをやめさせる言い方|傷つけず伝える具体例7選


2-1. 冷静かつ毅然とした態度で伝える方法
セクハラをやめさせるためには、まず
「不快に感じている」ということを相手にきちんと伝えること
が大切です。
その際、
感情的にならず、冷静かつ毅然とした態度で伝える
と、相手にも真剣さが伝わりやすくなります。



たとえば、こんなふうに言ってみましょう
「今の言葉、少し不快に感じました。そういう発言は控えていただけると助かります。」
ポイントは、相手を攻撃するのではなく、自分の感じたことを伝える「I(アイ)メッセージ」で伝えることです。
「あなたが悪い!」ではなく、「私はこう感じた」という伝え方が、相手に受け入れてもらいやすくなります。
2-2. 相手に自覚を促す具体的なフレーズ
セクハラをする人の中には、「自分の言動が相手を傷つけている」という自覚がない場合もあります。
そういうときは、相手に“気づかせる”ことが重要です。
ストレートに注意するよりも、「ん?」と立ち止まってもらえるようなフレーズを使ってみましょう。
たとえば――
- 「それって、今の時代的にちょっとマズくないですか?」
- 「その話、他の人の前ではしない方がいいかもですよ」
- 「それ、ハラスメントって言われかねないですよ」
このように、“あなたが間違ってる”と責めるのではなく、相手の立場で考えさせるような言い方が効果的です。



僕は女性の上司から注意されるときに毎回睨まれるというモラハラが嫌で「ハラスメントになりますよ」とはっきり言いました
その後、泣いて謝罪してきたのでとても効果的です
相手に
「やば、これってセクハラかも…」
と気づいてもらえる可能性が高まります。
2-3. 疑問形で返すテクニック
セクハラっぽい言動をされたとき、
「今のってどういう意味ですか?」
と疑問形で返す方法もとても有効です。
なぜなら、質問されると相手は自分の言動を振り返らざるを得なくなるからです。
こんな風に返してみてください
- 「今のって、褒めてくれてるんですか?」
- 「それって笑って流す話なんですかね?」
- 「私がどう感じるか、考えたことありますか?」
このテクニックは、相手に反省を促すだけでなく、会話の主導権をこちら側に持ってくる効果もあります。
フラットな表情で言うのがコツです。



イヤなことを言われても、返し方に悩んじゃいますよね。
疑問形なら相手を攻撃せずに気づかせられるから、覚えておくと安心です。
2-4. 言葉を使うのが難しい時
どうしても言葉で伝えるのが難しいときは、
「無反応+物理的な距離」
で対処するのもひとつの方法です。



なにそれ?
たとえば、
- セクハラ的な話をされたときに無言でその場を離れる
- 笑わずにそっけなくする
- 目を合わせない
などの反応は、「その話、楽しくないです」と無言で伝えるサインになります。



正直会議中や朝礼中でもかまいません
むしろ周りに人がいたほうが効果的です(セクハラを会社に報告するときに証拠となり、有利)


また、
普段から距離を置くこと
で「この人には近づきにくい」と思わせるのも有効です。
なるべく二人きりの状況を避ける、パーテーションのある席に移るなど、自分の居場所を守る工夫も取り入れてみましょう。



ムリなら全部言葉で解決しなきゃって思わなくて大丈夫です。
あなたの態度や行動にも、しっかり意思は表れますよ。
【番外編】セクハラをやめさせる言動


1.ユーモアでやんわりかわす方法
ときには、場の空気を壊さずにセクハラをかわしたいこともあります。
そんな時は、ユーモアを交えた返しが効果的なこともあります。
- 「それ、うちの父でも言わないですよ(笑)」
- 「またまた昭和ネタですね〜(笑)」
軽く笑いながら返すことで、相手に「今のは失礼だったかも」と気づかせつつ、場の空気を保てます。



ただし、相手が繰り返すようなら次の段階へ。
2. 「周囲の視線」を意識させる一言
セクハラは、”密室”や”誰も見ていない場面”でエスカレートしやすい傾向があります。
だからこそ、相手に“他の人の目がある”と意識させるだけでも抑止効果があります。
- 「その話、他の人の前でも言えます?」
- 「それ、◯◯さん(第三者)の前でも同じように言います?」
相手に
「見られているかもしれない」「他人の評価が下がるかも」
と気づかせることができます。
3. 逆質問で距離を取る
セクハラ的な発言が続く場合、
「質問で返す+相手の責任に気づかせる」
アプローチも有効です。
- 「その話、私に聞いてどうしたいんですか?」
- 「それって、私が答える必要ありますか?」
相手に話の不自然さや不快さを自覚させつつ、自分を守る距離感を作ることができます。
4. 録音や記録の存在を“ほのめかす”言い方
これは本当に悪質で執拗なケースに限りますが、
「記録をとっているかも」
と相手に思わせることで行動を抑制できる場合があります。
- 「最近ハラスメントの記録を取る人が増えてるみたいですね」
- 「そういうのって、証拠残ったら結構まずいって聞きましたよ」
あくまで穏やかに、でもピリッと効く言い方です。