「2022年2月4日、映画「大怪獣のあとしまつ」が公開されました。
- 豪華なキャスト陣を起用
- 最高峰の特撮技術が使われている
と公開前はTwitterやSNSで話題となっていました。
しかし、その後の感想については賛否両論に分かれており、Web漫画誌少年ジャンプ+で連載中の「怪獣8号」のパクリではないかと話題になっています。
今回は、「大怪獣のあとしまつ」と「怪獣8号」の疑惑について説明していきます。
大怪獣のあとしまつと怪獣8号が似てる!

- 「大怪獣のあとしまつ』
- 「怪獣8号」
の似ている点について、二つの作品のあらすじに触れながら説明していきますね。
最初に、「大怪獣のあとしまつ」のあらすじを紹介します。
「大怪獣のあとしまつ」あらすじ

日本を襲った巨大な怪獣が突如として死んでしまい、その死体を片付けなければ国家崩壊の危機に陥る事に。
国家の危機を任されたのが特殊部隊所属の帯刀アラタ、環境大臣秘書の元婚約者である雨音ユキノが主軸のキャラクターです。
二人はこの難題である巨大な怪獣のあとかたつけに立ち向かうというパロディ要素のあるコメディー映画です。
続いては、怪獣8号のあらすじを紹介します。
「怪獣8号」のあらすじ

怪獣8号はWeb漫画誌少年ジャンプ+で連載中のマンガです。
主人公である日比野カフカは30代男性で、怪獣を倒した後の死体を処理する「モンスタースイーパー」
幼馴染の亜白ミナとともに「怪獣を全滅させよう」と約束します。
死体を処理する人間ではなく、怪獣を倒したい思いから隊員になる覚悟を決めます。
似ている部分
「大怪獣のあとしまつ」と「怪獣8号」の似ている点は、主人公が怪獣の死体を片付ける事故処理班である事、舞台が日本である事の二つです。
- 主人公が怪獣の死体を片付ける事故処理班である事
- 舞台が日本である事
たまたま主人公の職業が同じであり、あらすじを読んだ限りでも、類似する部分が幾つかありますが、怪獣が出現する世界でのストーリとなると、多少似通っても仕方ないと思います。
そのような作品は、ほかにも多々存在しており、今回の二つの作品は似てはいますが、決してパクリではありません。
しかし、「怪獣8号」は2巻以降から話の内容が変わっているので、読んでいる人であれば、パクリとは違うことがすぐに分かるんですよね。
そもそも、「大怪獣のあとしまつ」は2020年に公開される予定の作品であり、新型コロナウイルス蔓延の影響で撮影が伸びてしまい、映画公開も大幅に遅れてしまった経緯があり、同年の7月に連載開始された『怪獣8号」よりも前に映画が計画されていたので、結論から言えば、パクリでは有りません
②大怪獣のあとしまつと怪獣8号が似てる!法律で違法?

結論から答えれば、パクリで法律で罪になる事はないです。
これまで多くの作品が似てきた箇所がありますが、その中には、「この作品はあの作品の盗作である」と、ネットやマスコミなどで騒がれることがあります。
そのような作品が他人の作品をパクる、つまりは著作権を侵害していることになるのかの判断は、娯楽を提供するものとしての作品の評価とは明らかに異なってきます。
著作権侵害となるのは既にある著作物を基に創作した場合であり逆に言えば、そうではなく創作物を基にしていないのであれば、著作権侵害とはなりません。
著作権とは創作と同時に自動的に生まれる権利
最初から著作者に帰属する権利
つまり、互いの作品を知らない物同士が偶然に同じような作品を創作することは権利侵害ではなく、双方が自身の作品に対して、それぞれの著作権を持つわけです。
更に、著作権には「アイデアは保護されない」等といった所もあり、今回でいえば、「怪獣が存在する世界て怪獣の死体を片付ける事故処理班をする主人公」が類似しています。
しかし、怪獣の死体を片付ける事故処理班をする主人公という点はアイデアとなるので、誰でもこのアイデアを基にキャラクターを作ることができます。
完結にまとめるならば、「パクリ=著作権違反」では無く、法律にも違法とはされません。
③大怪獣のあとしまつと怪獣8号が似てる!ネットの声

「大怪獣のあとしまつ」と「怪獣8号」が似ている事について、実際の声として、Twitterや、Yahoo!に掲載されたコメントを、幾つか紹介していきます。
『映画「大怪獣のあとしまつ」は久しぶりに気になった邦画だけど、どう考えても漫画「怪獣8号」とのネタ被りが否めない。 オマージュっていうか…なんていうか…。』
Twitter
『大怪獣のあとしまつって怪獣8号っぽいんだと思ってたけど面白くないん??』
Twitter
『大怪獣のあとしまつって怪獣8号みたいやね🤔 知らんけど🤔』
Twitter
『「大怪獣のあとしまつ」の予告見て、「怪獣8号」が映画化されたんかと思ったけど、違うの?』
Twitter
このようなコメントがネット上で挙げられており、その幾つかは、「怪獣8号」と似ている事から、その映画ではないかと見に行った人も多くいます。
私としては、『怪獣8号』を一巻から読んでいたので、「大怪獣のあとしまつ」については似てはいるが違う作品だと感じており、映画館の予告を見てからコメディー作品ではないかと思っており、似ているのならと、逆に興味が込みあげます。
まとめ
大怪獣のあとしまつと怪獣8号が似ている事について、私なりまとめてみました。
結果的にはパクりではないことが判明しました。法律でも違法にはならず、両方とも1つの作品として成立するという結果になりました。
ここまで炎上したのは、怪獣8号のマンガに対して期待値が高かったことが考えられます。
読者が大怪獣のあとしまつに対して「問題なく制作が進んでほしい」という想いと、「パクりみたいなことはやめてほしい」という想いが強かったからなのではと考えました。
この記事を見て、良かったら、この二つの作品に興味が出れば良いと思っております。
最後までありがとうございました。