
最近、〇〇ハラスメントってよく聞くけど、結局どういうこと?
と思ったことはありませんか?
ハラスメントは昔よりも注目されるようになり、新しい種類も増えています。
自分では気づかずに加害者になってしまうこともあれば、逆に知らないうちに被害を受けていることも…。
この記事では、代表的なハラスメントの種類をわかりやすく解説します。
職場でよく起こるハラスメントから、最近注目されているものまで幅広く紹介するので、



「これってハラスメント?」
と思ったときに参考にしてくださいね。
ハラスメントを知ることで、自分も周りの人も働きやすい環境を作るきっかけになれば嬉しいです!
カンタンな自己紹介
はじめまして。40代の自営業者です。
私は過去に、職場で深刻なパワハラ被害を受けた経験があります。
流れ
- 上司からパワハラを受ける
- 社内のコンプライアンス窓口と労基に相談
- メモにまとめて、証拠として提出
- 加害者は「降格」と「減給」の処分を受ける
この体験をきっかけに、ハラスメント対策や労働法について学び、現在はハラスメントに悩む方に向けて、実体験をもとにした情報を発信しています。
1. ハラスメントとは?基本的な定義と重要性


「ハラスメント」と聞くと、何となく嫌なイメージが浮かぶ方が多いのではないでしょうか。



なにがハラスメントになるのか?カンタンに説明しますね
でも、実際に「ハラスメントって何?」と聞かれると、
うまく説明できない…
という方も多いかもしれません。
ハラスメントとは、
簡単に言えば「相手を不快にさせる言動や行動」
のことです。
意図的な嫌がらせはもちろん、無意識のうちに相手を傷つけてしまうケースも含まれます。
「そんなつもりじゃなかったのに…」と思っても、受け取った側が不快に感じたら、それはハラスメントに当たる可能性があるんです。
たとえば、会社で上司から「もっと根性を出せ!」と何度も言われる
上司としては部下を励ましているつもりかもしれませんが、部下にとっては精神的に追い詰められてしまうことも。
こうしたケースが、いわゆる「パワーハラスメント(パワハラ)」にあたることがあります。
1-1. ハラスメントの一般的な定義と背景
ハラスメントには明確な定義があるわけではありませんが、
一般的には「身体的・精神的な苦痛を与える行為」
とされています。
職場だけでなく、学校、家庭、友人関係など、どんな環境でも起こり得るのが特徴です。
昔は
- 「多少の厳しさは当たり前」
- 「これくらい我慢するのが普通」
と考えられていたことも、時代が変わるにつれて「これはハラスメントなのでは?」と認識されるようになってきました。
2. 職場でよく見られる主要なハラスメントの種類





「うちの会社にはハラスメントなんてないよ!」
と思っている方もいるかもしれません。
でも、実際には「これってハラスメントなの?」と気づかずに行われているケースが多いんです。



僕の会社もそうでした
①パワハラしてることに気づかない
②気づかないから続けてパワハラされる
という流れですね
ここでは、職場でよく問題になる代表的なハラスメントを紹介していきます。
2-1. パワーハラスメント(パワハラ):上司からの過度な叱責や業務外の指示
パワハラは、上司や先輩など、立場が上の人が
部下や後輩に対して行う嫌がらせや圧力
のことを指します。
たとえば、こんなケースが当てはまります。
- 必要以上に厳しく叱る(「お前はダメだ!」と人格否定する)
- 無理なノルマを押しつける(「絶対に今月中に達成しろ!」)
- 仕事を与えず孤立させる
上司としては「厳しく指導しているつもり」でも、受ける側が強いストレスを感じれば、それはパワハラになってしまうことがあります。
「指導」と「パワハラ」の違いは、相手への配慮があるかどうかがポイントですね。
2-2. セクシュアルハラスメント(セクハラ):性的な言動や不適切な接触
セクハラは、職場での性的な言動や、不快に感じるような接触を含むハラスメントです。
たとえば、こんなケースがあります。
- 「結婚しないの?」「子どもはまだ?」などのプライベートな質問
- 飲み会で身体を触る、肩を抱く
- 露出の多い服装を強要する
「冗談のつもりだった」「褒めたつもりだった」
と言われることもありますが、受け取る側が不快に感じたらアウトです。
特に、職場では適切な距離感を保つことが大切ですね。
2-3. マタニティハラスメント(マタハラ):妊娠・出産に関連する嫌がらせ
「妊娠・出産を理由に嫌がらせを受ける」ことをマタハラといいます。



最近よく聞くよね
具体的には、
- 「妊娠するなんて自己管理がなってない」
- 「育休を取るなんて迷惑」
- 産休・育休明けに重要な仕事を外される
妊娠・出産は個人の権利ですが、職場では「負担が増える」としてネガティブに捉えられることも。
妊娠中や育休明けの人が働きやすい環境をつくることが、会社全体の成長にもつながるんですよ。
2-4. モラルハラスメント(モラハラ):言葉や態度による精神的な攻撃
モラハラは、言葉や態度によって相手を精神的に追い詰める行為です。
こんな言動が該当します。
- 「こんな簡単なこともできないの?」とバカにする
- 無視する、冷たい態度をとる
- 陰口を広める
モラハラは目に見えにくい分、被害者が気づかないまま心のダメージを受け続けることがあります。



僕の会社では、仕事でミスをすると睨んでくる上司がいました
これもモラハラに該当します
職場の雰囲気を悪くする原因にもなるので、注意が必要ですね。
2-5. ジェンダーハラスメント(ジェンハラ):性別に基づく差別的な言動
ジェンダーハラスメントとは、性別に基づく固定観念を押しつけることです。
たとえば、
- 「男なんだから強くあれ」「女なんだからお茶を入れて」
- 「女性は感情的になりやすい」などの発言
- 「男性は育休を取るべきじゃない」
昔は当たり前だった考え方も、今ではハラスメントとされることがあります。



男だから泣くなとか女だから愛想よくしろとかいう昭和の風潮がそのまま社会に溶け込んじゃったイメージですね
アウトです



「これくらい普通じゃない?」
と思わず、一人ひとりの価値観を尊重することが大切ですね。
2-6. アルコールハラスメント(アルハラ):飲酒の強要や酒席での迷惑行為
「飲みニケーション」という言葉があるように、飲み会はコミュニケーションの場とされています。
でも、
「飲まないとノリが悪い」と強要されるのはアルハラ
に当たります。
- 「とりあえずビール!」と強制される
- 飲めない人に無理やりお酒を勧める
- 酔った勢いで説教やセクハラ
お酒の場は楽しいものですが、相手のペースを尊重することも忘れずに!
2-7. スメルハラスメント(スメハラ):体臭や香水の匂いに関する嫌がらせ
意外かもしれませんが、「匂い」もハラスメントになることがあります。



匂いのハラスメントって?
- 香水や柔軟剤の匂いが強すぎる
- 体臭や口臭を指摘される
- タバコの匂いをまき散らす
周りの人にとって不快な匂いは、ストレスの原因になることも。
清潔感を保つのはもちろんですが、香水や柔軟剤も適度に使うのがマナーですね。



匂いがひどい=職場環境を乱すことになり、ハラスメントになりうることがあります
2-8. カスタマーハラスメント(カスハラ):顧客からの過度な要求や暴言
最近、問題になっているのがカスハラです。
お客様が
店員や従業員に対して理不尽な要求をしたり、暴言を吐いたりすること
を指します。
- クレーム対応で長時間拘束される
- 土下座を強要される
- SNSで誹謗中傷をされる



僕の会社でもありましたが、企業と取引先において、取引先の人に対して脅迫したり説教するするのもカスハラです。(よそでは、あまりないとは思いますが・・・)
「お客様は神様」という考え方が根強いですが、従業員にも人権があります。
企業としても、従業員を守る対策を取ることが求められています。
3. その他のハラスメント:新たに注目される種類





実は、まだまだあるんです
最近は、社会の変化に伴い、新たなハラスメントが問題視されるようになっています。
「こんなものまでハラスメントに?」
と思うかもしれませんが、時代とともに働き方や人間関係の在り方が変わり、それに合わせてハラスメントの種類も増えているんです。
ここでは、特に注目されるものを紹介していきます。
3-1. リモートハラスメント(リモハラ):テレワーク環境での嫌がらせ
テレワークの普及とともに増えているのが「リモハラ」です。
在宅勤務中でも、上司や同僚とのコミュニケーションは避けられませんが、それがストレスの原因になることも。
- Web会議中に「カメラを常にONにしろ」と強要される
- チャットやメールで業務時間外に連絡が来る
- 仕事ぶりを細かく監視され、自由がなくなる
リモートワークだからこそ、適度な距離感と信頼関係が大切になります。
「画面越しだから大丈夫」という考えではなく、相手の立場に配慮したコミュニケーションを意識したいですね。
3-2. テクノロジーハラスメント(テクハラ):技術の悪用や過度な監視
IT技術の進化によって、新たに生まれたハラスメントが「テクハラ」です。
特に、職場では
「ITスキルの差」を利用した嫌がらせ
が問題になっています。
- 「こんなことも分からないの?」とIT知識の不足をバカにする
- PCの操作ミスを繰り返し指摘し、圧をかける
- 社員のPC操作を過度に監視し、プレッシャーを与える



僕は以前、IT企業に勤めていたこともあり、他スタッフに話を聞いてみると、この業界では結構見下してくる人が多いとのことです
特に年齢の差による「ジェネレーションギャップ」が影響することが多く、若い世代から年配の社員に対する態度が問題になるケースもあります。
「教え合う文化」を作ることで、こうしたトラブルを防ぐことができますね。
3-3. エイジハラスメント(エイハラ):年齢に基づく差別や偏見
エイジハラスメントは、
年齢を理由に不当な扱いを受けること
を指します。
- 「若いんだから体力あるでしょ」と無理な仕事を押しつけられる
- 「もう年だから新しいことは覚えられないよね」と決めつけられる
- 若手ばかりが評価され、ベテランの意見が軽視される



そういえば 20代の頃は 若いから〇〇~ って何度も言われたよね・・
年齢に関係なく、それぞれの経験やスキルを活かせる環境を作ることが大切です。
「年齢で決めつけるのではなく、一人ひとりを尊重する」という意識を持つことが、エイハラ防止につながりますね。
3-4. レイシャルハラスメント(レイハラ):人種や民族に関する差別的言動
グローバル化が進む中で、
人種や国籍を理由に差別的な言動
を受ける「レイシャルハラスメント」も問題になっています。
- 「日本語が下手だね」「どこの国の人?」と偏見を持たれる
- 外国籍の社員に対し、出世の機会を与えない
- 文化や宗教の違いを無視し、強要する
多様な人々が働く現代社会では、違いを受け入れ、お互いを尊重することが重要です。
「知らないことは悪いことではない」ので、相手の文化を学び、理解しようとする姿勢を持つだけでも大きな一歩になりますね。