日本バスケットボール界の至宝、八村塁選手をご存知ですか?
NBAで活躍中の八村塁の名前はバスケットボールを知らない人でも目にしたことがあると思います。
では八村塁さんは一体どのような特徴を持った選手なのでしょうか?
スラムダンクくらいでしかバスケットボールを知らない。という方でも八村塁さんのことが好きになるようにご紹介していきたいと思います。
- 八村塁の特徴
- 八村塁の成績
八村塁のプロフィール
八村塁(はちむらるい)
年齢 | 25歳 |
生年月日 | 1998年2月8日 |
身長 | 208cm |
出身 | 富山県富山市 |
出身校 | 明成高等学校(仙台) ゴンザガ大学(アメリカ) |
所属チーム | ロサンゼルス・レイカーズ |
ポジション | パワーフォワードorスモールフォワード |
八村塁の特徴
八村塁さんの特徴はずばり、揺るぎない精神力です。
バスケットボールプレイヤーとして際立つのはこちら。
- オールラウンドに立ち回ることができる総合力
- スモールフォワード、パワーフォワード、センターまでこなす器用さ
実際、NBAに入って初めてのシーズンでは1試合平均13.4得点・6.1リバウンドと、ルーキー2位を記録しています。
「オールラウンダー」を八村塁さんの特徴と言っても、もちろん差し支えありません。
しかし、技術的なことに関しては人によって評価は異なります。
身体能力を不安視するメディアもあれば、逆に評価するメディアもあります。
シビアなスポーツ界では活躍すれば賞賛され、ミスをすれば酷評される傾向が強いのです。
ところが八村塁さんには一貫して評価され続けていることがあります。
それは八村塁さんの揺るぎない精神力です。
バスケットボールのように激しいぶつかり合いのスポーツでは、熱くなって自分をコントロールできないことがあります。
時には自分を見失い、思うようにシュートが入らなくなることもあるでしょう。
ですが八村塁さんは常に落ち着いてプレーができるのです。
ここ一番のシュート、フィニッシャーとしての得点率は2023年2月現在74%。
リーグのフォワードの中ではトップ10に入る成績です。
過去には弱点と言われた所を逆の評価に変えたことがあります。
揺るぎない精神力をもって、克服したのです。
この努力に関するお話は、八村塁さんの肝となる部分なので後ほど詳しく説明しますね。
順風満帆に見える八村塁さん。
実は2021年の東京オリンピック後、個人的な理由として6か月間の休養を取っています。
理由は明言していませんが、学生時代からオフシーズンなしに走り続けてきた八村塁さん。
自分には休息が必要だったとも語っています。
2022年1月には何事も無かったように復帰。
自分なら、やっと入ることができたNBAを休むことができるでしょうか?
普通なら休むこともできず、精神的に疲弊していくのは明らかです。
選手としてより高みへ昇るためにぱったりと休めてしまう。
長期休養も八村塁さんの精神力が為せる技なのです。
では八村塁さんの精神力の源は、何なのでしょうか?
八村塁さんとはどんな人なのか、次の項目でエピソードと合わせて見ていきましょう。
八村塁ってどんな選手?
八村塁さんとはどんな選手なのか、それは…
努力家なのにそれをひけらかさない人間、と表現させてください。
言葉にすると陳腐に聞こえますが、この一言に限ります!
八村塁さんは富山県富山市で生まれました。
八村塁さんは日本人の母とベナン人の父を持つハーフです。
小学校では野球と陸上をやっており、ピッチャーとして球を投げても速すぎて捕球できる人がいなかったとか!
恐ろしい身体能力ですね…。
中学校に入学した当初は、スポーツはしなくて良いと思っていたそうです。
ところが小学校からの友人達にしつこく勧誘され、いやいやバスケットボールを始めました。
当時の同級生とのお話が良くわかる、SD Basketball Schoolさんのチャンネルをご紹介させて頂きます。
八村塁さんならば初めから大いに活躍されていたのだろうと思いますよね。
ところが実際には経験者との壁が高く、幾度も悔しい思いをしたそうです。
今では208センチと長身の八村塁さんですが、中学校入学時には身長170センチ。
身長は高い方ではありますが、バスケットボール部の中では目立って大きい訳ではなかったのです。
中学校時代のコーチは当時の八村塁さんについて次のように語っていました。
「ドリブルもシュートも全然だめで何もできなかった。そして、あの子自身もみんなと比べて出来ていないことに気付いており、涙目で練習をしていた。」
では、八村塁さんはどのようにして活躍できるバスケットボールプレイヤーになったのでしょうか?
それは努力です。
中学校時代のコーチが朝早く体育館を開けると、一番に入ってくるのはいつも八村塁さんだったとか。
NBA選手はコートの状態を見てその日に履くバスケットシューズを決めるのだから掃除だって大切なのだ、と。
すると八村塁さんは…
一生懸命体育館のモップをかけるようになったそうです。
なんとも微笑ましいですね!
アメリカのゴンザガ大学では言葉の壁に苦しみながらも、3年でチームのエースに。
そして4年を待たずして、NBAに入ることになります。
ドラフト1巡目指名は日本人初の快挙。
しかし当時アメリカのメディアでは、前述した2つの弱点が指摘されました。
- ディフェンス面
八村塁さんはフォワードの中では背が低く、機敏ではない - スリーポイントシュート
大学バスケットボールよりもNBAはスリーポイントエリアが広く、元々スリーポイントによる得点が少ない八村塁さんは適合できない
八村塁さんはそんなネガティブな声も真摯に受け止め、努力を重ねました。
2022年シーズン終盤にはその評価をくつがえすことに成功しています。
- ディフェンス面
ディフェンスの質が高く攻守において飛躍 - スリーポイントシュート
スリーポイントシュートの成功率は44.7%を記録。アウトサイドシュートが心配なまま2シーズンを過ごしたが今季は期待
特にスリーポイントシュートはチームメイトやヘッドコーチからも絶賛されました。
「スリーポイントラインは彼と仲良くなった」「スリーポイントシュートが使えるようになったことは、彼のキャリアの要となるだろう」
とまで言われています。
そんな努力家の八村塁さんですが、2020年に行われたインスタグラム動画配信の中で、「NBA選手になるためにどんな努力をしたか」という質問に答えています。
その答えこそ、八村塁さんの人間性の全てではないかと思います。
要約すると次のようなものです。
努力とか自分で言うのは好きではない。
やってきたのは1日の中でどれだけバスケットボールと関われるか。
好きだったらできる。
努力のための努力をするんじゃない、好きだから努力をする。
好きだったら普通に努力してしまう、好きだから研究する。どれだけバスケを愛せるかが大事。
なんだか、考えさせられる言葉ですね。
好きだからやるのは当たり前で、努力を努力とも思っていないのです。
そしてNBAという夢を叶えた八村塁さん。
さらにこう続けました。
僕はこんなんで終わらない。
まだNBAに入っただけ。
これで人生もういいやとか思わない。
ひと言ひと言に重みを感じます。
そして常に周りの人間に恵まれてきたと感謝の言葉も述べています。
なんだか八村塁さんのことを知れば知るほど、応援したくなりますね。
努力家なのに努力と思っていない八村塁さん。
その人間性こそが1番の才能だったのです。
2019年の情熱大陸、2022年の世界の果てまでイッテQ出演時もそうでした。
しかし2019年のテラスハウスにはスタジオ撮影にゲストとして参加しています。
実は八村塁さんはテラスハウスの熱烈なファンだそうです。
なんだか可愛らしいですね。
好きなことのためならなんでもできる。
八村塁さんの信念はそんな所にも現れていました。
八村塁の成績
2013-2015 | 全国高等学校バスケットボール選抜大会 三連覇 |
2013-2014 | 2年連続ベスト5選出 |
2013 | アジアU-16選手権に選出 |
2014 | インターハイ初優勝 |
2014 | U-17世界選手権出場 大会得点王獲得 |
2015 | ジョーダンブランドクラシック日本人初選出 |
2016 | WCCカンファレンス 優勝 |
2016 | NCAAトーナメント 準優勝 |
2018.2019 | 日本代表選出 |
2019 | ジュリアス・アーヴィング賞受賞 |
2019 | ドラフト指名9位 日本人初の1巡目指名 |
2019 | 日本人初のエアジョーダンと契約 |
2020 | ライジングスターズ・チャレンジ 日本人初選出 |
2020 | NBAオールルーキーセカンドチーム 選出 |
2021 | 日本人初のプレーオフ出場 |
2021 | 東京オリンピック 日本代表選出 |
2023 | ロサンゼルス・レイカーズ移籍 |
輝かしい栄光です!
八村塁さんの実績がどれくらいすごいかというと…
ワシントン・ウィザーズ時代の年俸が8億円!
金額にするとわかりやすいですね。
伸びしろを考えるとまだまだ金額が上がることが期待できます。
まとめ
八村塁さんについてご紹介してきました。
努力をひけらかさない性格
現在はNBAロサンゼルス・レイカーズにで活躍中
年俸は8億を超え、これからも上がる見込み
八村塁さんの大躍進はご両親から授かった才能だけではなく、人間性による成功だということがわかりました。
天才とは1%の才能と99%の努力という言葉を、そのまま体現した八村塁さん。
これからもますます活躍し、バスケットボール界を盛り上げていってもらいたいですね!