年末相場では流動性が低下し、普段通りのトレードが通用しにくくなります。
本記事では、天と地インジケーターを使う立場から、
- 年末相場の特徴
- トレードを控える判断
- 再開時期の考え方
をわかりやすく解説します。
年末相場との向き合い方について

― 天と地のインジケーターを使う立場から ―
年末相場については、
「動くのか・動かないのか」「トレードしていいのか」
迷われる方も多いと思います。
今回は、僕自身が年末相場をどう捉え、天と地のインジケーターを使ったトレードをどう判断しているのか、その考え方をまとめておきます。
年末相場で起きていること

年末になると、市場全体では次のような変化が起こります。
- 金融機関 (銀行)
- ファンド (大口投資家)
- 機関投資家 (大企業 年金など)
などの大口プレイヤーが休暇に入り、企業側の投資や資金移動も少なくなっていきます。
その結果、市場の流動性が低下します。
流動性が下がると、
- 注文量が減る
- 売買がスカスカになる
- スプレッドが開きやすくなる
といった現象が起こりやすくなります。
さらに、「年末は無理にやらなくていいかな」と考える一般トレーダーも増え、市場参加者そのものが減っていきます。
動かない → トレードする人が減る → さらに動かなくなる
という状態になりやすいのが、年末相場の特徴です。
年末は「決済主導」の動きが増える

もう一つ、年末特有の要素として決済が増えやすいという点があります。
- 年内でポジションを一度クローズしたい
- 利益を確定しておきたい
- ポジションを持ち越したくない
こうした理由から、新規エントリーよりも「終わらせる注文」が増えやすくなります。
その結果、
- トレンドが続きにくい
- 方向感がはっきりしない
- 一時的な逆行や急な戻しが増える
といった、読みにくい値動きになりがちです。
天と地のインジケーターと年末相場の相性

天と地のインジケーターは、基本的に順張りの考え方がベースになっています。
上位足で環境認識を行い、その流れに沿ってエントリーしていく。
これが王道の使い方です。
ただし、年末相場のように
- 流動性が低い
- 決済主導の動きが多い
- 方向感が定まりにくい
こうした状況では、そもそも上位足の方向自体が分かりにくくなる場面が増えてきます。
上位足がはっきりしない相場では、順張りそのものが成立しにくくなります。
これは天と地に限らず、すべての順張り手法に共通する年末相場の特徴だと考えています。
個人的な年末〜年始のスタンス・考え方

こうした理由から、僕は年末年始については次のようなスタンスを取っています。
- 検証は通常どおり続ける
- 本口座でのトレードは控える
正直なところ、本日26日が限界かなと感じています。
26日~4日までEAも裁量も止めるのがベスト
と考えています。
チャートを見ること自体をやめるわけではありません。
検証や相場観察は続けつつ、実際のお金を使ったトレードは無理をしない、という判断です。
再開の目安について

現時点では、1月5日の午後あたりから再開することを検討しています。
年明け直後は、市場が徐々に戻ってくる段階でもあり、完全に通常相場とは言い切れない場面もあります。
そのため、
- 流動性が戻ってきているか
- 上位足の方向がはっきりしているか
こうした点を確認しながら、無理のない形で再開する予定です。
年末は「休む判断」もトレードの一部

年末相場でトレードを控えることは、逃げでも弱気でもありません。
相場環境を見て、「今はやらない」と判断するのも、立派なトレードの一部だと考えています。
来年、良いスタートを切るためにも、年末は相場と少し距離を取りつつ、落ち着いて準備を進めていきましょう。
うちは年末年始、妹と兄が帰ってきて、家族で過ごします。
毎年、母が作ってくれるテール肉の煮込みをつつきながら、穏やかに年末を過ごしています。
正月はおせちとお雑煮を食べて、初詣へ。(2025年は大吉でした)
派手さはありませんが、今年もいつも通りの年末年始になりそうです。
ゆっくり休む良い機会にしたいですね。

コメント