以下に、各インジケーターの概要・発案者・種類・日足での環境認識に使えるかどうかを簡潔にまとめました:
① MACD(マックディー)
- 発案者:ジェラルド・アペル(Gerald Appel)
- 種類:トレンド系+モメンタム系
- 概要:短期と長期の移動平均線の差(MACD線)と、その移動平均(シグナル線)を使ってトレンドの強さや転換を判断。
- 日足での環境認識:◎ 使える。トレンドの方向・強さを把握しやすい。
② Waddah Attar Explosion(ワッダ・アッタール・エクスプロージョン)
- 発案者:Waddah Attar(MT4用に作成されたカスタムインジ)
- 種類:トレンド強度+ブレイクアウト系
- 概要:MACDとボリンジャーバンドの考えを元に、爆発的な値動きの発生を捉える。バーが上昇すると強い動意あり。
- 日足での環境認識:○ 条件付きで使える。主にブレイク判断に有効。
③ DeMark(ディマーク指標 / TDシーケンシャル)
- 発案者:トーマス・ディマーク(Thomas DeMark)
- 種類:カウント系(プライスアクションベース)
- 概要:一定のロジックで「買われすぎ・売られすぎ」のタイミングをカウントして、転換点を予測。
- 日足での環境認識:△ 単独では不安定。補助的に使うならあり。
④ Momentum(モメンタム)
- 発案者:不明(古典的指標)
- 種類:モメンタム系(勢い)
- 概要:一定期間前の価格との差を比較し、上昇・下降の勢いを計測。
- 日足での環境認識:△ トレンドの強弱を補足する程度。単独では弱い。
⑤ RSI(相対力指数)
- 発案者:J・ウェルズ・ワイルダー(J. Welles Wilder Jr.)
- 種類:オシレーター系(モメンタム)
- 概要:買われすぎ・売られすぎを0~100の範囲で示す。70以上は買われすぎ、30以下は売られすぎ。
- 日足での環境認識:○ 状態を判断する補助に有効。トレンドとの併用が理想。
⑥ CCI(商品チャネル指数)
- 発案者:ドナルド・ランバート(Donald Lambert)
- 種類:オシレーター系
- 概要:平均価格と移動平均の乖離をもとに買われすぎ・売られすぎを判断。±100が基準。
- 日足での環境認識:○ モメンタム判断やトレンド継続の補助に使える。
⑦ Stochastics(ストキャスティクス)
- 発案者:ジョージ・レーン(George C. Lane)
- 種類:オシレーター系
- 概要:一定期間の高値・安値と現在の価格から、買われすぎ・売られすぎを判断(%Kと%D線)。
- 日足での環境認識:△ 短期的すぎるため補助的。タイミング確認に使うのが吉。
日足の環境認識として使える順(おすすめ度):
評価 | インジケーター名 | 理由 |
---|---|---|
◎ | MACD | トレンド・勢い・転換点をバランスよく捉えられる |
○ | RSI / CCI | 過熱感チェックに優れ、環境の補助として有効 |
○ | Waddah | トレンド爆発の兆しを確認するのに良い |
△ | Momentum / DeMark / Stochastics | 単体では弱いが、他と組み合わせて使える |
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